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変化=成長、リーダの役割

1996年と2001年の従業員数を比較して企業規模がどう変化したかを調べたもの(中小企業白書)があります。グラフによると40人以下の規模の企業では、たった10%程度の企業が従業員数を増やし、約90%が現状維持もしくは減少しています。100人以下の規模で30%の企業が拡大しています。5程度の短い期間ですが企業規模が大きくなれば約30%の企業だけが従業員を増やす傾向が見られます。
同じく中小企業白書の調査ですが、10年間で事業内容が変わったかを調べたものです。グラフを見てみると企業規模の大小にかかわらず、約30%の企業が、業種や主力商品が変えているといったことが読み取れます。
これら2つの調査を合わせて考えてみると、変化し続けている企業だけが事業を拡大させていると考えることができます。

変化し続けると言うことはどういうことでしょうか。

まずは、経営者自身が役割を変えるということです。例えば、塾を開業していれば、授業の内容、卒業生の成績といったことに、顧客である学生やその親たちが注目し、塾選択の重要なファクターとなる。従って、創業期は、経営者が自ら授業を行うことで顧客満足度を向上させることは、少ない経営資源を考えると当然の選択肢となる。しかし、業績が向上し企業規模が大きくなったときに、同じように経営者自らが顧客満足度を満たすために授業を行うことは、物理的に無理である。なぜなら、他にやることが沢山あるはずだからです。
その上、経営者の能力が高ければ高いほど、必ずと言っていいほど従業員は、経営者からの指示待ち体勢となります。そして経営者から出てくる言葉は「従業員の能力が低い」です。この言葉から「企業が変化しようとしていない。」ということであり、経営者の役割を変えようとしていないと感じるわけです。
経営者としてリーダーとして、企業が変化しなければならないことに注意を払わなければなりません。

次に企業が変わるために何をするかということです。つまり市場や競合が変化していることを察知するために、どれだけの時間使っているか疑問です。
例えば、歯科医院を開業しました。来る日も来る日も患者さんの治療をおこなっています。最新の技術で患者さんも大満足です。少しくらい受付の対応が悪くても患者さんはやってきます。しかし、若いときに身につけた最新技術も10年もたてば古い技術になってしまいます。そして患者さんも虫歯の治療ではない、他のサービスを求める様になります。その時の為に、今何をしなければならないかということです。代診さんに治療を代わってもらい、余暇に当てるのではなく、その時間を市場の変化や技術の変化を知ることや身につけることに使わなければなりません。そして新しいサービスを始めたことをもっと積極的に患者さんに知らせていかなければなりません。現在の利益を削ってでも、将来にわたって繁栄できるように投資しなければなりません。
そして、もう一つ重要なのは、自社の敵を明確にするということです。そうすることで、社員一同がその敵の動きに敏感になるでしょう。

少なくとも、同業者の集まりに参加することや業界紙を購入するということは、やらなければなりませんね。
金銭的余裕があれば、業界に精通したコンサルタントを利用することも考えるべきでしょう。


また、将来の企業規模をはっきりとさせておくことも重要であると考えています。税理士としては、事業拡大のことばかりを言ってしまいますが、これが決して良い判断とは限りません。経営者一人で切り盛りできる企業規模を維持することも、悪い経営判断とはいえません。例えば、自らが他の誰にもできない優れた仕事をする。競合の出現などを考慮する必要はないわけです。しかし、これがなかなか難しい。一人の経営者の人生を考えると20年とか30年の年月を考慮しなければならないのですから、この長い年月を第一人者として技術を維持することは実質的に不可能です。
従って、組織的な行動でリスクを回避したいというのが、私の基本的な考え方です。
本当に、変化してますか!

グラフは、弊社情報誌「way to the Top」にあります。
東京都品川区旗の台4−7−6
藁会計事務所/藁信博税理士事務所

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